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健康情報広場

2011-02-10
鼠径ヘルニア(2)
担当医:帝京大学医学部名誉教授 冲永功太先生
その他の腹部のヘルニアを含めて

鼠径ヘルニアは腹部のヘルニアの代表的なものですが、今回は腹部のヘルニア全体について説明します。腹部のヘルニアには、表に示しましたようにいろいろな種類がありますが、その中で鼠径ヘルニアの他に比較的多いものをあげます。

 

まず大腿ヘルニアがあります。これはヘルニアのとびだしてくる部位が鼠径ヘルニアと近い所で、区別することが難しいこともあって、「鼠径部のヘルニア」として、鼠径ヘルニアと一緒にあつかうことが一般的です。

次に多いのは、専門的に「腹壁瘢痕(ふくへきはんこう)ヘルニア」と呼ばれるヘルニアで、腹部の手術を受けた人に起こるヘルニアです。

 

これは、お腹の中の臓器に関係する手術でお腹を切開して、その後は当然縫い合わせるのですが、退院してからある期間の後、その筋肉と筋肉を縫い合わせた縫い目の部分が切れて、筋肉(筋膜)に穴があいた状態になった時に起こります。なぜこのようなことが起こるのか詳しくは分かっていませんが、太った人や、慢性的に咳がでる人などお腹に圧がかかりやすい人に起こりやすいとされています。

他には、臍ヘルニアといってちょうどお臍のところを中心に膨らんでくるヘルニアがあります。2歳以下の小さな子供に多いヘルニアで、子供では多くは手術を必要としませんが、成人では原則として全例手術を必要とします。

 
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