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2012-04-20
おくすりと健康の「くすりになるはなし」22
「くすり」の飲み合わせとは、「くすり」の相互作用のことで、「くすり」と「くすり」、「くすり」と「飲食物」など、いろいろなパターンが考えられます。
十分な効果を得るため、強い症状を改善するためなど、複数の「くすり」を組み合わせて処方されることがあります。このような場合に相互作用が考えられますが、経験的または文献上で相互作用の出やすい組み合わせがわかっているので、通常は避けられます。しかし、相互作用の予測は完全ではなく、「何か変だな」と感じたら医師や薬剤師に相談してください。
複数の医療機関にかかっている場合、同じ「くすり」や作用が類似した「くすり」を処方されることがあります。これらをすべて飲むと作用が強くなりすぎて危険な場合もあります。例えば、抗不安薬や睡眠導入剤を服用していることを告げずに、さらに別の医療機関で中枢神経を抑制する「くすり」を処方された場合などは、重い副作用が心配されます。
悪い飲み合わせを防ぐには、別の医療機関にかかっていることや、どのような「くすり」を処方されているかなど、医師に報告することが大切です。薬局では「お薬手帳」などを見せて、飲み合わせが心配される「くすり」があれば、薬剤師が医師と相談して別の「くすり」に変えたり、重複していれば削除を検討するはずです。
 
最近では漢方薬も処方薬として使用されることも多くなっていますし、漢方製剤が市販薬にも増えています。「漢方薬」というと他の「
くすり」と一緒に飲んでも安全とか、副作用や悪い飲み合わせはないと思っていませんか? 副作用がないのではなく、詳細にわかっていないと考えた方がよさそうです。
例えば、生薬のひとつである「甘草」(かんぞう)にはある一定以上の量を服用すると低カリウム血症になったり、血圧を上昇させることが研究が進むにつれてわかりました。甘草は多くの漢方薬に使われており、漢方薬を複数飲む場合は注意が必要です。また、「麻黄」(まおう)にも心臓に負担をかける作用があります。小柴胡湯とインターフェロンの併用で間質性肺炎を招きやすくなることも知られています。漢方薬も「くすり」の一種であり、一般の医薬品との併用など、安易な飲み方は慎まなければなりません。
 
*次回は、「くすりと飲食物の飲み合わせ」について考えてみましょう。
(くすりの適正使用協議会『くすりと健康について くすりになる話』より)
 
 
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