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2012-03-28
おくすりと健康の「くすりになるはなし」⑳
くすりの副作用に気をつける
 
「くすり」は身体の中でさまざまに作用します。症状の改善や病気を治すといった本来の目的をもたらす作用を「効きめ=ベネフィット」、その他の目的をはずれた好ましくない作用を「副作用=リスク」といい、どんな「くすり」にもベネフィットとリスクがあります。
 「くすり」は多かれ少なかれ本来の目的とする作用以外の作用があり、それを総称して副作用といいます。どんな「くすり」にも副作用はあります。それは、「くすり」がもともと人の身体にない物質であり、さまざまな作用をもたらすものだからです。
 鼻水を止める「くすり」を飲んだら眠くなったとすると、「眠くなった」は副作用です。副作用にもいろいろあり、人によって現れ方も違います。また本来の作用が強すぎても、副作用と言えます。
 副作用の種類によっては、そのまま「くすり」を使っていると危険な場合もあり、服用を中止したり、他の「くすり」に変更します。「くすり」を飲んで「何か変だな」と感じたら、早い機会に医師または薬剤師、看護師などに相談してください。
 多くの副作用は、そのままにしておくと、段階を追って強くなります。初期の段階での副作用症状を「前駆症状」、「初期症状」といいます。使う前に医師や薬剤師から、どのような副作用があるのか、前駆症状は何かなど説明を受け、遠慮せずに質問しましょう。
 例えば「くすり」による肝不全は、最終段階では腹水、浮腫、せん妄、昏睡、腎不全などの重い症状が出ますが、初期段階では食欲不振、全身倦怠感、悪心、黄疸などの症状が見られます。「くすり」を飲んで普段と違うこのような症状を自覚したら、すぐに医師などに相談しましょう。副作用も早期発見、早期手当が大切です。
 病気との兼ね合いから「ある期間は副作用を我慢しても治療を続けたほうがよい」場合もあります。抗がん剤による吐き気などもそのひとつですが、医療関係者から予め伝えられますので、効果と副作用をよく理解することが大切です。自分の判断で勝手に「くすり」をやめたり、追加して飲んだりすることは避けましょう。

 また高齢者ほど副作用を訴えやすい傾向があります。加齢により肝臓や腎臓の機能が低下しているほか、複数の慢性疾患で複数の医療機関や薬局から「くすり」をもらい、飲み合わせに問題がある場合があることもあります。飲んだかどうか忘れて必要以上に飲んでしまったり、種類を間違ったりという事故もあります。「お薬手帳」などで薬剤師に飲み合わせを確認してもらったり、カレンダーに印をつけるなどの工夫をすることも大切です。
 
*次回は、「妊産婦とくすりの作用」について考えてみましょう。

(くすりの適正使用協議会『くすりと健康について くすりになる話』より)

 
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