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2012-02-15
おくすりと健康の「くすりになるはなし」⑮
くすりの効き方

 口から飲んだ「くすり」は、胃や腸で溶けて、主に腸から吸収されて血液と一緒に体内を循環して患部や全身に行き渡って効果が発揮されます。その後、「くすり」は主に肝臓で分解され、腎臓を経て尿に排泄されるか、肝臓から分泌される胆汁に混ざって便中に排泄されます。
 大まかな目安として飲んだくすりが吸収されて効果を発揮するまでには20~30分かかります。例えば乗り物酔いの酔い止め薬を「乗車乗船の30分前」に飲むのはこのためです。
 点滴のように静脈中に直接「くすり」を入れると、胃や腸で溶けて吸収される過程が錠略され、直後から効果が発揮されます。
 「くすり」がどのくらいの時間で吸収され、体内で何時間くらい効果を発揮し続けるのか、いつ頃分解されて排出されるのかなどは、「くすり」の種類や形態(粉末、顆粒、固形、カプセルなど)によっても違います。また、飲む量や患者さんの年齢、性別、体重、併用して摂っているものや肝臓や腎臓の機能など、諸条件によって異なります。
医師から処方された「くすり」は診察によって、患者さんのいろいろな条件を考えた「その時のその患者さん専用のくすり」なのです。他の人にも同じ効果が現れるとは限らないのです。
 「くすり」というものは、血液中の濃度(血中濃度)が効くレベルに達してはじめて効果を発揮します。大人が幼児用薬を服用しても期待した効き目が現れないかもしれません。多すぎてレベルを超えると中毒症状などが現れるようになり、逆効果になる場合もあります。
「くすり」の効果を発揮させ、狙い通りの役目を果たしてもらうには、血中濃度を適切に保つことが大切で、決められた量と飲む時間を守る必要があります。
 早く治そうとして一度にたくさん飲んでも、効果より中毒症状を招く恐れがあり、1日2回飲む「くすり」を1日3回飲んでも同様です。注意しましょう。
 
 
*次回は、「くすりの種類と飲む時間」について考えてみましょう。
(くすりの適正使用協議会『くすりと健康について くすりになる話』より)
 
 
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