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2010-12-08
あの藤田紘一郎先生の講演を聴いてきました
フクシ調剤薬局 竹内 節子
平成22年11月27日(土曜日)に東京都北区医師会主催の第9回区民健康公開講座が北とぴあにて開催されました。 演題は『イキイキ長寿健康法』副題は「免疫力を高める生活~アトピーから癌まで~」でした。広い会場は満席で、先生の落語家にも負けない楽しいお話で、聴衆を大笑いさせながらの講演でした。先生は自分の腸の中でサナダ虫を飼っていることでも有名です。 寄生虫は宿主(人)と共生していて、宿主から栄養をもらう代わりに免疫力を与えているとのことです。

先生は若い頃インドネシアのカリマンタン島に研究調査の助手として滞在していたことがあります。 現地の人々はとても不衛生な環境で生活をし、子供たちは糞尿の流れる川で水泳をして遊んでいます。 そのため、ほとんどの住民は回虫保有者ですが肌は美しくすべすべで、もちろんアレルギー疾患もありません。 副題に「免疫力を高める生活~アトピーから癌まで~の」とあるのは寄生虫が宿主に与える免疫力は癌まで抑えることができるので、カリマンタン島には癌は殆ど無いと思われます。

このことがきっかけで、藤田先生は(それまでは整形外科の臨床医を目指していたのですが)衛生学、寄生虫学そして免疫学の道を歩まれることになったそうです。 先生は今の日本に回虫も蟯虫もサナダ虫もいなくなってしまったことを嘆きます。 従って今、先生の腸の中で育てているサナダ虫は外国産のものだそうです。 これでは日本人にアレルギー疾患や癌が増えるばかりだと心配されています。 女性もビデを使いすぎることによって膣内のデーデルライン乳酸菌が減少し、膣炎(トリコモナス)が増加しています。

その結果不妊症の女性が増えることになります。 現代人は手や体を洗いすぎて皮膚にすむ常在菌を遠ざけてしまっています。 その結果自然治癒力が低下し病気がますます増えるばかりです。 藤田先生は「きれい社会」への反省を訴えます。 お風呂に入っても石けんで洗うな! 洗っても一週間1~2回でよろしい! もっと土に親しんで欲しい! 子供にはどろんこ遊びをさせて欲しい!

そして終盤、「笑い」は、如何に免疫力を高めるか!笑いはNK細胞(免疫細胞)の活性を高め病気を予防したり改善してくれます。 藤田先生が取り組んでいる「笑う会」で経験した病状改善の実際の症例を紹介しながら、先生は「皆さん!一日一度は大声で笑って下さい。」と講演を結びました。 満席の聴衆は最初から最後まで大声で笑いながら藤田先生の講演を聴いていました。
(この記事の掲載は藤田先生のご了承を得ております。)

   藤田先生の略歴
1959年 三重県立宇治山田高等学校卒業
1965年 東京医科歯科大学医学部卒業
1966年 同大学医学部附属病院で実地修練修了、同年医師国家試験合格
1970年 東京大学大学医学系研究科を修了し医学博士号を取得、東京大学医学部助手(寄生虫学)
1971年 University of Texas.Reserch fellow(微生物学)
1972年 順天堂大学医学部助教授(衛生学)
1977年 金沢医科大学教授(医動物学)
1981年 長崎大学医学部教授(医動物学)
1987年 東京医科歯科大学医学部教授(医動物学)
2000年 東京医科歯科大学大学院教授(国際環境寄生虫病学)
2005年 東京医科歯科大学名誉教授、人間総合科学大学教授(免疫・アレルギー学)

 
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