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健康百話

2011-09-29
長廻雑記帖(28)一物十眠百坐千字万歩
長廻 紘
 長く生きた人にはそれぞれの長寿法ないし健康法がある。わたしの場合は初老期に糖尿病が悪化したので、歩くことと減食を始めた。それが健康法といえば言えるかもしれない。その後、工夫をかさね70才の今は一物十眠百坐千字万歩を心がけている。一物は後回しにして十眠から話しましょう。
 人は年を取ると睡眠が若い時より大切になる。夜眠るほか、いわゆる昼寝を必ず寝るようにしている。食後から午後2時までの間に、短期間の睡眠をとる。その後は頭がすっきりして大変調子が良い。あまり長く昼寝をするのは本格睡眠に入ってしまっていて、目覚めても頭がぼんやりして却ってよくない。10分後に起きるという自己暗示をかけて寝るとだいたいそれくらいで目が覚める。それが十眠。なお最近の研究によると、短い昼寝をとる習慣のある人は、ない人に比べアルツハイマー病にかかる危険性が五分の一に下がるという(堀忠雄)。

 数年前から静坐を行っている。重ねた両足の上に尻を乗せ、上体を鳩尾あたりが前に突き出た「く」の字状にのばす。その姿勢で腹式呼吸を繰り返すのを静坐といいます。そのときに、下腹部に力を入れ内臓を臍下丹田に押し込むようにする。そうすると副交感神経が刺激され全身の血流がよくなります。朝おきがけ、午前、午後の30分ずつ計90分坐るが、その他にも電車やバスに乗ったとき腰かけた位置でなす椅子坐での腹式呼吸も取り入れています。それが百(分)坐。静坐をしていると心が鎮まる他に上記のような効果も伴います。
 千字とは、字をたくさん書くこと。今の時代はワープロで文章を書くことが圧倒的に多いので意識的に筆を執って書くことは欠乏しがちな手指の動きを刺激し重要です。ただ書けばよいのではなく、書字の練習もかね、かつ精神の賦活化にもつながります。わたしは般若心経を静坐の前に写経しています。
 万歩とはいうまでもなく沢山歩くこと。うっすらと汗をかく程度の歩行を1時間程度すると一万歩に相当します。普段は近くの高尾山に登る、井之頭池まで行って帰るなどですが、これが昂じてスペインのサンチャゴ巡礼800キロを毎年行うようになりました。
 さて最初の一物である。一物とはいうまでもなく例のモノのこと。60を過ぎると情けないことに、終日ダラリとしてしまっている。これが若いころのように朝起きがけにピンと元気よく立っていたら、健康で元気の証明である。ただ立てと言っても立つものではない。各人それぞれ工夫して健康につなげる。ここに書いたのは、NHKアナウンサー鈴木文弥氏の「一読十操百吸千字万歩」の最初の三つを無断で変えて、借用したものである。一読は、一日一回必ず活字に目を通す。十操は、毎日必ず十分体操をする。百吸は、一日百回深呼吸する。
 
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