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健康百話

2013-07-18
長廻雑記帖(61)とギリシャ・ローマと中国
長廻 紘
 学校で習った世界四大文明の発祥地(メソポタミア、エジプト、インダス、中国黄河)のうち、今に残るのは中国のみ。表音文字・アルファベットを発明したフェニキア、表意文字・漢字の中国のうち前者は亡びた。今日の多くの文明の基となったギリシャ・ローマと中国のうち前者は亡びた。もちろんフェニキア、ギリシャやイタリアなどに今も人は住んでいるが、かつての栄光を担った人たちとは似て非なる、どこの馬の骨とも知れない。古代の優れた民族とはあまり関係のない人達である。なにしろありとあらゆる民族が駆け抜けたところである。中国はどうであろうか。今いる人たちは孔子や司馬遷たちと同じ遺伝子を持っているのだろうか。ただ同じ場所に住んでいるに過ぎない人達だろうか。何百年にわたって、さほど気の利いた言葉を発していない。

中国はなんども背骨をへし折られるような打撃、たとえば匈奴、モンゴル族あるいは満州族などによる征服をうけたが、何百年かあとには何食わぬ顔をして蘇っている。征服を受けるほどの弱点があっても、征服者を取り込んで弱点を補強したようなかたちで、すなわちより強くなって再生した。いまや欧米を振り払い、とり込みつつある。地球は最終的には漢民族によって統一されるかもしれない。少なくとも中国に侵入する能力も意欲もある国は残っていない。

國の面積も小さいこともあってギリシャ人を前にしても独仏などの中北欧人はあまり萎縮しない。ギリシャ文明の発生母地は萎靡して、いままたヨーロッパ経済の足を引っ張るものとして評判は良くない。ヨーロッパでアルファベット文字は使われているが、それを創案した民族はすでに滅びているから、使っている人たちは恩恵を気にしなくても済む。自分たちが発明したような顔をして堂々と使っている。漢字を創った漢族は健在で、日本人が漢字を使っているのを見て内心見下している。中国だけが幾多の変遷を経つつも厳然として昔の名前(中国)で出て、胸を張っている。中国は国が大きく人口が多いので一時的に沈んでも沈めた相手を呑みこんで一回り大きくなって復活する。
 
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